#おかしぃオーディオ

オーディオ製品の感想を書いていきます。たぶん

SHURE SE215 SPE 簡易レビュー

SE215SPEを今更ながら買ったので簡単に感想書きます。有名すぎるイヤホンですし色々書いてもしょうがないと思いますが自分用メモがてらに書き残しておきます。

私とSHURE的な話をするなら、最初にその名を知ったのはE2cというイヤホンからでした。同機は日本における今日まで続く高級イヤホンブームの火付け役として知られる名機でしたね。E2cが有名になってしばらくして私も購入、当時として異常なまでの遮音性の高さに驚かされ音質も価格からしては良好で気に入って使ってました。それから程なくして断線して*1他のイヤホンに買い替えて以来、10数年経って久々にSHUREのイヤホンを購入した次第です。

SE215SPEについては、2011年にSE215が発売してそれをリスニング向けに調整したのをSpecial Editionとして2012年に発売したのが本機で、以来10年以上に渡るロングセラー商品となり多くの人間をイヤホン沼・オーディオ沼に引きずり込んでいきました。2022年に新たなカラバリとしてクリアパープルが登場しました。私が今回購入したのがこのクリアパープルのやつです。

見た目はスケルトンボディということで中身のダイナミックドライバーがモロ見えなデザインです。マルチBAな上位モデルと比べると簡素な作りに見えますが作りはしっかりしているように思います。ダイナミック型のイヤホンには大体付いてるはずのベント穴が無いので遮音性が他社のダイナミック型イヤホンよりも高く感じます。付属のフォーム系イヤーピース*2と合わせるとちょっとした耳栓代わりになるくらいです。イヤーピース取り付けるノズル部分はWestoneとかと同じ細軸タイプですが、市販の軸径変換アダプター*3使えば良いだけなのでむしろイヤーピースの選択肢が広いと言えましょう。

音質は全体的なバランスは少し低音寄り。ディテール感重視なので遮音性の高さと相まって小さな音がよく聞こえます。特定の音が強調されすぎてうるさく感じたり高音が刺さるといった不快感は少なめ。SE215無印はメリハリ感があったけれどもその辺のクセがあったのがSE215SPEでは聞きやすくなり万人受けのリスニング向けという印象です。

さすがに10年前の機種なので今どきの同価格帯のイヤホン、たとえばゼンハイザー IE100ProやAcoustune RS Threeあたりと比べるとレンジ感や解像感が不足気味に感じられます。

試しにSednafit Crystalイヤーピースとonso 04 2021ケーブルに変更したところ高音の籠もり感が軽減されて好みでした。付属の物でも十分良いですがリケーブルとイヤーピース変更でさらなる音の高みを目指せるだけのポテンシャルはありそうです。このあたりも人気の理由でしょうか。

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発売して10年以上経ったSE215SPEを今更ではありますが実際購入して使ってみたところ若干性能不足が否めないところはありますが依然現役で通用する製品だと思いました。遮音性は下手なアクティブNC機よりも高いですし、バランス良好で聞きやすいサウンドなので音楽ジャンルを選ばず初めての高級イヤホンとして、また普段遣いの一本としても安心しておすすめできる機種だと思いました。

おわり

*1:断線についてはネットでもよく言及されてました。当時のSHUREのイヤホンはケーブル交換が出来ず、断線はSHUREユーザーにとって悩みの種でした。

*2:通称:弾丸

*3:finalやAZLAのイヤーピース単品商品に付属してます